第6巻 第2号(2024年3月)

2024年 3月 第6巻 第2号 掲載 研究報告査読なし

  • 摂食障害予防教育のさらなる発展に向けたシリアスゲーム活用の可能性
  • Serious games in eating disorder prevention: A new framework for engagement
  • 竹田  剛(神戸学院大学心理学部)
  • Tsuyoshi Takeda(Department of Psychology, Kobe Gakuin University)

要 旨

 摂食障害の予防教育として様々な取り組みが行われており,一定の有効性が確認されている。しかし好発期である青年期において依然として治療につながりにくい現状があることを考慮すると,予防教育参加者の主体的な参加をより高めるための新たな枠組み作りが必要である。海外におけるメンタルヘルスの向上にむけた取り組みとしてシリアスゲームの開発と活用があるが,これを踏まえ,本論ではまず摂食障害予防教育としてシリアスゲームを活用する可能性を検討した。続いてシリアスゲームを新たに開発する上で,既存の著名なボードゲームのメカニクスを概観しながら,予防教育を行う上で求められる内容を検討した。

Key words : eating disorders,prevention program,adolescents,serious games,board games.
キーワード : 摂食障害,予防教育,青年期,シリアスゲーム,ボードゲーム

Kobe Gakuin University Journal of Psychology
2024, Vol.6, No.2, pp.91−100

 PDFダウンロード