2025年 12月 第8巻 第1号 掲載 原著論文査読あり
要 旨
本研究は,大学生を対象としてチャットメッセージにおける文末句点の有無がチャット全体の印象評価に及ぼす影響を,業務場面と日常会話場面との違いを踏まえて検討を行った。国内の先行研究では,チャットメッセージにおける句点が受け手の印象評価に与える影響を扱ったものは少ない。本研究では,SD法を用いてメッセージの印象評価を測定し,記述統計および対応のある2要因分散分析を行った。本研究の結果,文末句点有無と場面の主効果がそれぞれ認められたが,交互作用は見られなかった。文末に句点が付加されたメッセージは,句点がないメッセージに比べて「礼儀正しい」「冷淡な」という印象がやや高く評価された。このことから,若年層がチャットにおける文末句点によって,ポジティブあるいはネガティブな印象を想起する可能性が示唆された。また,日常会話場面では業務場面に比べてポジティブな印象がやや高く評価される傾向が示唆された。
Key words : Maru-Harassment, chat message, punctuation, context, impression evaluation.
キーワード : マルハラ,チャットメッセージ,句点,場面,印象評価
Kobe Gakuin University Journal of Psychology
2025, Vol.8, No.1, pp.1−10