2026年 3月 第8巻 第2号 掲載 研究報告査読なし
要 旨
本研究では,法人規模別の健康経営に関する実態調査の結果から,特に健康経営の取り組みが困難とされている中小規模法人への導入課題について検討することを目的とした。従業員が3名以上50名以下の法人における経営者を対象とするWEB調査を実施し,小規模法人(240社),中規模法人(91社)の健康経営への取り組みについて,企業規模別に検討を行った。その結果,健康経営の取り組み状況として,全項目において中規模法人よりも小規模法人の実施率が低いことが示された。健康経営に関わる項目の中でも,実施率が高かったのは「経営者自身の健診受診」であったが,中規模法人でも57.1%,小規模法人では33.8%に留まっていた。これらの結果から,中小規模法人における経営者の健康意識を高めていくことが最も重要であり,トップダウンの働きかけによる従業員の健康保持,健康経営の推進が求められる。
Key words : health and productivity, organization size, small and medium-sized organizations.
キーワード : 健康経営,企業規模,中小規模法人
Kobe Gakuin University Journal of Psychology
2026, Vol.8, No.2, pp.89−92